3種類の水素について:グレー水素・ブルー水素・グリーン水素
2021-12-22
水素は未来の燃料の1つです。McKinseyによると、30カ国以上が水素活用に向けたロードマップを発表し、700億ドルの公的資金を投入。エネルギー業界は約3,000億ドルを投資し、2030年までに200以上のプロジェクトを実施すると発表しました。
水素活用は、電力部門だけではなく、脱炭素化を目指す様々な産業でも選択肢として挙がっています。しかし、2050年までのゼロエミッション達成に向けての貢献度は、その製造方法により異なってきます。
この動画では、グレー、ブルー、グリーンの3種類の水素を紹介しています。
グレー水素は、天然ガスや石炭などの化石燃料を利用して作られる水素です。製造過程では多くのCO2が大気中に排出されます。
ブルー水素も同様に化石燃料を利用して作られる水素です。しかし、CO2回収技術によりCO2の排出を抑制するとともに、回収したCO2を貯留したり、他の産業プロセスで利用することが可能となります。
グリーン水素は、その名が示す通り、最もクリーンな水素で、製造過程でCO2は排出されません。洋上風力などの再生可能エネルギーを利用し、水を電気分解することで作られます。
SPECTRA記事「水素活用への道のり:貯蔵、需要の創出、規模の拡大」はこちら