水中航行型原子炉容器検査ロボットで原子炉を安全管理

2026-02-05
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金属製の小さなキリンのような姿をした水中航行型原子炉容器検査ロボット“A-UTマシン”は、非常に優れた装置です。

先端にセンサーパッドを備えた7軸のロボットアームを搭載しており、原子力発電プラントの中心にある原子炉容器内の溶接部に異常がないかを検査します。

原子炉を健全に保つために定期的な検査が不可欠ですが、原子炉容器内は水中かつ高線量下という非常に過酷な環境であり、人間が作業することは極めて難しくなっています。

そこで、A-UTマシンは、こうした厳しい環境下で作業するために設計された遠隔操作が可能な検査ロボットです。動作の様子をビデオでご覧いただけます。

運転中の原子炉容器を素早く検査

A-UTは厳しい環境下において、コンピューターとジョイスティックによる遠隔操作が可能です。原子炉容器内を水中航行し、真空吸着パッドで壁に張り付き、探触子による超音波検査を行います。

原子炉容器の壁面を最大200mm/秒の速度でスキャンすることができ、2台を同時に稼働させることで、検査に要する時間を大幅に短縮することが可能です。

A-UTは日本各地の加圧水型原子炉の検査で使用されており、これまでに50件以上の実績を有しています

原子力発電とネットゼロ

A-UTは三菱重工が独自開発した技術であり、同社は原子力プラントの開発から製造、運転、メンテナンスに至るまで、一貫したサービスを電力事業者へ提供しています。 

世界中でネットゼロ(温室効果ガスの排出を正味ゼロとすること)の達成に向けた取り組みが進む中、安定的で持続可能な電力を確保する手段として、原子力への関心が高まっています。今後、このような専門性の高い技術はさらに重要な役割を果たすことになるでしょう。

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デイビッド・エリオット

デイビッド・エリオット

ジャーナリスト、広報、コンテンツクリエイターとして活躍。これまでに20年以上の経験を有している。