CCUSの市場拡大へ弾みをつける「小型CO2回収システム」

2022-10-28
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地球温暖化の原因となるCO2を回収・利用・貯留するCCUS市場は今後ますます拡大していくことが予想されています。中でも、手早い実装が可能な小型CO2回収システムは、グローバルな広がりを見せていくでしょう。

大型CO2回収システムが、発電所などの大規模プラントに適しているのに対して、小型CO2回収システムは、より汎用性が高いことから、用途は多岐にわたります。

三菱重工グループが開発した小型CO2回収システムはコンテナ2個分を積み重ねた大きさで、トラックでの輸送が可能であるほか、設置も簡単です。これらは中小規模のユーティリティや産業がCO2排出量を削減するのに大いに役立ちます。

CCUSが気候変動問題の解決策になるかどうかは、複数のアプリケーションがあらゆる国や地域、多種多様の産業で広く普及するかどうかにかかっています。

以下動画では世界の各地域における小型CO2回収システムのポテンシャルを示しています。小型化のイノベーションは、Net Zeroの目標達成に重要な役割を果たしてくれることでしょう。

ジョニー・ウッド

ジョニー・ウッド

ジャーナリストとして、15年以上にわたりアジア、ヨーロッパ、中東の世界各地で活動。多くの特集記事執筆のほか、数々の一流ライフスタイル誌や企業出版物を編集。

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