バリューチェーンにおける温室効果ガス排出量、Scope1、2、3とは?

2023-03-03
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カーボンニュートラル社会の実現に向けて、企業には、バリューチェーン全体で温室効果ガス(GHG:Greenhouse Gas)の削減に取り組むことが求められています。

GHG排出量は、排出源別にScope1、2、3に分けることができます。

企業自らが排出する直接排出(Scope1)、電力などのエネルギー調達に伴う間接排出(Scope2)の他、バリューチェーンにおける他社による間接的排出(Scope3)があり、各段階の排出量を算定する方法が開発されています。

Scope3は15のカテゴリーに分けられており、GHG排出量が特に多いホットスポットを知ることができます。そのため、排出量削減の方向性を定め、かつ効率的な削減が可能となります。

また、バリューチェーン全体のGHG排出量を算定する国際的な基準がGHGプロトコルです。企業が排出量を算定し公表することを促すため、2001年に制定されました。

GHG排出量のScope1、2、3とはどのようなものか、以下図表で紹介していきます。

GHG排出量をカテゴリー別に分けることで、排出量が多いホットスポットを特定できます
GHG排出量をカテゴリー別に分けることで、排出量が多いホットスポットを特定できます
ユワン・トンプソン

ユワン・トンプソン

ユアンは15年以上にわたってジャーナリスト兼編集者として、エネルギー産業のコモディティ、通信、農業、石油、繊維市場を取材してきた。